でも、自分の気持ちに気づいたところでどうすればよいのかわからなくて、もちろん想いは伝えていない。



今の私にとっては3年6組の子たちもみんな大好きだし、リュウだけを見ているわけにはいかない。




「お似合いなのになー。梨華と川崎君。」


「そ、そんなことは…」


「同い年だし?」


「ちょっ!!!???茉莉!?声がでかい!」



茉莉は慌てふためく私を笑いながら、軽くスキップして職員室を出ていった。







茉莉は私が18才だともう知っている。



私が体育倉庫に誘拐もどきをされたとき、理事長が話してしまったらしい。陽介君にも。



2人が知ってしまったことに気づいたときは、ショックでショックで…。すごい自己嫌悪に陥った。



でも2人は何才だろうと関係ないって言って、笑って受け入れてくれた。






こんな友達を持てた私は最高の幸せ者だ。