もうダメだ。 これ以上、梨華と一緒にいちゃいけない。 「復帰できてよかったな。 じゃあな。」 俺は急いで教室から出た。 梨華から逃げた はずだった。 「リュウ!!」 気づけば、松葉杖も使わないで出てきた梨華に手を握られていた。 眉毛を下げて今にも泣きそうな顔をしている梨華の手を振り払うことはできなかった。 「ずっと待ってた。 ずっと話をしたかったの。 私のこと…なんだけど…ちゃんと話を」 梨華の話が遮られる。 ほかでもない俺によって 俺のキスによって 再び廊下は静まりかえった。