「よろしく!」


隣の席になった男の子が笑顔をあたしに向ける。


今日は席替え。
人懐っこい笑顔のこの男の子が隣の席になった。


「こちらこそ!」


あたしも彼に笑顔で挨拶をする。


「俺は、守屋純平(モリヤジュンペイ)。モリーって呼んでよ」

「…あたしは」

「真壁やしなでしょ?」

「え?」


モリーの言葉に頭の中に?が広がる。


「丈が言ってたから」


モリーの言葉にあたしの顔が赤くなるのがわかる。