恋愛白書

......................................................


「おはよー」


今日はこれから青森へ移動。
また電車に乗る。


「丈!ドラえもん列車だよ!」


やしなが到着した電車に目を輝かせてる。


「マジだ」


俺はドラえもんがめっちゃすきで。
コミックも全部持ってるぐらいすきで。

俺が熱弁してるうちに
やしなも好きになってた。


「写真、とろ」


俺はスマホをポケッもから取って、やしなの腕を掴む。


「あたしでいいの?」


キョトンとした顔でおれをみる。


「俺、諦めないって言ったろ」


そうやしなに向けて笑う。


「…そうだったね」

「虎、写真とってよ」

「ほーいっ」


虎が俺らにスマホを向ける。


「はいチーズ!」


虎の声と共にカシャって言うスマホの音。


「送るな」

やしなにそう告げて、虎からスマホを受け取る。