「頼むから」


俺はやしなの横に座る。


「…丈」


やしなの視線が俺に向けられる。


「別れるなんて言うな」


そう、やしなを抱きしめる。


「あ、綺麗だよ丈」


外をみてやしなが微笑む。


「ほんとだ」


身の前に広がる光景はダイヤモンドみたいで。

さすが世界三大夜景。


「丈と見れてよかった」

「俺も」


ずっと見たいって思ってた。
やしなと一緒に。

ほんとはここで
やしなと仲直りするはずだったんだ。

俺が勝手に
気まずい感じにしちまってるから。


だから、みんなに頼んで
二人で乗りたいって事前にいってあったし。

…でも。

どうやは遅かったみたいで。


もう修復はできないのだろうか。