「おはよー。やしな!」


集合場所に行くと、すでにきていたのは光。

こういうときは、行動早いんだから。


「丈くんと、篠原さん。また一緒にきてるよ」

「…え」


光の見る方向に目をやる。

そこには楽しそうに話をしながら
歩いてくる丈と篠原さんの姿があった。


「どうでもいい!」

「え?やしな?」


予想外の反応に光が驚く。


「なるようにしかならないし!あっちがあの態度ならこっちだって。こっちの班の男子と仲良くする」

「そうだね!やしなえらーい」


光があたしの頭を撫でる。

そう。
楽しまなきゃ損しちゃうんだから。

丈があれだけ言ってた。
神谷くんとだって仲良くするんだから。

だから。
あっちがそういうなら。
こっちだって。