「やしな何番?」


今日は修学旅行の班決め。

男子と女子でそれぞれ番号を引いて
組み合わせを決めるんだよな。


宿泊のときは運良く
やしなの班と同じ班だったんだよな。


「3番」


俺の問いかけにやしなが
引いた紙をみせてくれる。

どこか残念そう。


「モリー。俺らは?」


俺はモリーのところに走る。


「5番」


モリーが少し気まずそうにこたえる。


「うわー、違うのか」


すげぇ俺落胆してるのが自分でもよくわかる。


「...ごめんね」


やしなが俺の制服の裾を引っ張る。


なーに申し訳ない顔しちゃって。


「やしなが悪いわけじゃないじゃん」


可愛くて仕方なくてやしなの頭を撫でる。


「あ、3番だれ?」


俺は黒板を見る。