恋愛白書

「よーし。今日はここまで。みんな気をつけて帰れよー」


担任の声にしおりを閉じる。


「なんとかまとまったし、当日も大丈夫だよな」

「なんとかなりそうだよね」

「よろしくな班長」

「こちらこそ」


お互いわらう。


この学校なのかクラスの方針なのか知らないけど。
計画を立ててから行くまでの日数が短すぎ。


「ま、明後日から楽しもうぜ」

「うん!」


というわけで
明後日から修学旅行なのです。


「計画たてる時間少なすぎね」

「それな」


神谷くんがあたしの言葉に反応する。


「やしな今日帰りはー?」


まちゃがあたしに聞いてくる。


「丈と約束してるよ」

「そっかーラブラブー」

「もうー」


まちゃと言い合ってると神谷くんからの視線を感じる。


「...なんかごめん」