恋愛白書

「ま、どこいきたいか考えようぜ!」


修学旅行の行き先は
函館、青森


道外にでるのは初だ。


「まず、1日目は函館だな」


神谷くんがしおりを取り出す。


「函館で行きたいとこある!」

「どこ?やしなちゃん」

「トラピストクッキー!」


あたしは笑顔でそう言う。


「待て、それは食べ物」


神谷くんがゲラゲラ笑ってる。


「あ、間違えた。トラピスチヌ修道院っていえばいいのか」

「ま、行きたいよりもそこのクッキーが食べたいんだろ?」

「そう...」


恥ずかしくて顔が赤くなる。


「神谷くん、何気にやしなの扱いうま」


光が感心したように言う。


「いやいや、わかりやすいだけでしょ」


まちゃの言葉にみんなわははってわらう。