「や…」

「知らねーよ!オマエまじで、むかつく!人の気持ち考えれねぇの!?だいたい、やしなが知るはずないだろ!関わらないようにしてんだからよ!」


あたしの言葉を遮ってモリーが叫ぶ。


「ご…ごめんなさい…」


そう言って絵里香さんはバタバタと去っていく。


「あ。ちょっと口悪すぎたかな?」


モリーはえへって、舌を出す。


「ありがとう。モリー」

「いんや。最近のやしな見てるとこっちが辛いからさ。しかも、絵里香がきたらもっと辛いじゃん?今見た瞬間モーレツに腹立っちゃった」


やっぱ友達っていいね。

モリーのおかげで、スッキリしたよ。
あの時誰も何も言ってくれてなかったら。
あたしはなんて言ってたのかな?

わからない。
泣いてたかも。
絵里香さんがいなくなった後。

あたしは今。
絵里香さんが怖い。