「あ、やしな丈くんいるよ」


光が指さす。


「ほんとだ」


丈と付き合って3ヶ月が経った。
いまではあたしも丈って呼んでいる。


「話しかけてきたらー?」

「...うん」


あたしは丈がいる窓際に走る。


いまは部活中。

あたしたちのあとに丈が部活なんだ。


「じょーう」


あたしは丈の肩をポンっと叩く。


「おー、やしなお疲れ」


窓の外からあたしへ視線を移す。


「なに見てたの?」

「ん?なんも。外眺めてただけだよ」


あたしの頭を撫でる。