突然のことで対応できず、あたしはそのまま青にぶつかってしまった。


「ご、ごめん!」


慌てて謝って数歩後ずさりをした。


青の体にぶつかった所がカッと熱くなるのがわかる。


「それって、空の柄をしたポーチ?」


「え? う、うん。たしかそんな感じだったと思う」


あたしは開封したときのプレゼントを思い出してそう言った。


あたしも玲子もよく空を見上げることがある。


だから、そんなあたしにピッタリなプレゼントだと思ったんだ。


「それ、俺が選んだやつ」


「え……えぇ!?」


あたしは驚いて大きな声を上げていた。


プレゼントはラッピングをされた状態で回って来たものだ。


誰からのプレゼントが回ってくるかわからなかった。


まさか、あれが青の選んだものだったなんて……!