疑問が胸の中に膨らんでいく。


教室へ入った瞬間に感じていた不安はどこかへ消え去り、3年間がきっと楽しくなると確信している自分がいる。


「千里? どうしたの?」


真弓にそう聞かれ、あたしは慌てて左右に首を振ってほほ笑んだのだった。