あたしの頭は混乱し、チアキの言葉についていくことができなかった。


巻き込まれているのはあたし以外の全員?


この世界は異質なものではなくて、本物?


そんなの、信じられるわけがなかった。


「千里、あんたは自分のやくそくを果たすために、自分の意思でこの世界を繰り返してるんだよ」


「そんな……そんなこと、できるわけないでしょ!?」


思わず大きな声を出していた。


心臓がバクバクと高鳴り、嫌な汗を全身にかいている。


どうして自分がこんなにも動揺してしまっているのか、自分にもわからなかった。


ただ、予感があったのかもしれない。


なんとなく、そうなのかなっていう。


その予感をチアキの言葉によって形になり、理解させられた。


だからあたしはこんなにも焦っているのだ。


「じゃぁ聞くけど、あたしの存在は誰が作ったの?」


チアキがジッとあたしを見つめてそう言って来た。


チアキを作ったのはあたし。


体が弱かったあたしが作った架空の友人。


「その通りだよね」


あたしの気持ちがそのまま伝わったかのように、チアキは頷いた。