君と、ゆびきり

「俺が看護師さんが可愛いって言ったのが気に入らなかったんだろ?」


「別に、どうでもいいし」


そう言ってそっぽを向く。


そんな自分を子供だなと思っている自分もどこかにいて、だけど態度をあらためることができなかった。


「悪かったよ。千里以外の人を可愛いと思ってごめん」


「そんなんじゃないし」


的外れな謝罪をする風にあたしはため息を吐き出した。


「俺の事、心配した?」


風が笑うのをやめてそう聞いて来た。


「当たり前でしょ」


あたしは答える。


「そっか……。ごめん」


風があたしへ向けて頭を下げる。