ーーーーピピピピ
朝、目覚ましがなる。起き上がり目覚ましを止める。まだ覚めない目を擦りながら、布団から出る。いつもの朝、今日も何一つ変わらない朝だ。着慣れた制服を着て朝ご飯を食べる。
登校しながら友達と出会い挨拶を交わし学校へ向かう。平凡で平和ないつもどおりのことだ。当たり前のことだ。普通のことだった。



「今日、は全員来てるよなぁ………?」
先生が教室に入ってきて言ったことだ。名前は西條 新斗という。みんなからニッシーと言われている。そこそこ人気があるようだ。ちょっとイケメンだったりする。
でも今日の先生の様子はいつもと違う。少しおかしい。動揺しているというか、なにか焦ってるような感じだった。「き、来てるな……」と今度は安心したかのようにそう言った。そして黒板に何やら書き付け、その内容を説明しだしたのである。
「君たちには人狼ゲームをやってもらう。ルールは、まず人狼チームと市民チームで分かれる。昼と夜のターンがあって昼では話し合いをして処刑する人を決め、夜では人狼が市民を殺す。勝敗は市民が人狼全員を処刑したら市民の勝ち。人狼と市民が同数になれば人狼の勝ちだ。時間配分は黒板書いてあるとおりだ。」
黒板に目をやるとこんなことが書かれていた。



・9時〜11時 話し合い
・11時〜13時 お昼、自由時間
・13時〜投票(終わり次第自由時間)
・14時〜15時 夜のターン&処分

・15時〜17時 話し合い
・17時〜19時 晩ご飯、自由時間
・19時〜投票(終わり次第自由時間)
・20時〜22時 夜のターン&処分
・22時〜自由時間(自己責任)

※起床7時厳守
※8時からゲームの準備
※投票時は話し合ってはいけない
※話し合った内容(会議)は自由時間に話さない
※教室からでらるのは自由時間のみ