「モフモフだ」 羊の毛に沈んでいた。 「え、ええええぇぇ!」 マサムネの叫びすらも届かない夢の世界へ旅立つ野々花。強制的に意識を飛ばす産物(能力)前にしては、どんな強者も無力。 行き着く先は羊雲の夢か。 その過程ーー誰からか賞賛の声が贈られた気がした。 それと同時に。 『楽しかったでしょう』 と、無邪気に歪んだ笑顔を見た。