「「「「超能力者?」」」」


「そう、君達4人が能力者なのじゃ」


「「「「校長先生!?」」」」



4人の息がぴったりだ

初めて会ったのにここまで声を揃えられるのはすごいと思う……



「ふぉっふぉ、仲がいいのぉ。」

「えへへぇ……」


何でこの焦げ茶ちゃんは素直に喜ぶの…!!
って、


「あの……私達が超能力者って、どういう事ですか?」

「……わけがわからんのですが」


私の言葉に続き黒髪君も聞くと
学校長は目を合わせてきて


「身に覚えはないかの?」



と聞いてきた

唸りながらも目を瞑ると昨日部屋の中で強い風が吹いたことを思い出す

……あの風の事、とか……?



「翠川絆音さんは覚えがあるようだの」


学校長の目を見て私は頷いた


「もしかして、ですが……あの、突然風が吹いたりしたのは……」

「そうなのじゃ、それが君の超能力なのじゃよ。そしてもう1つあるのじゃ」



もう、1つ……?



「歌で人を癒す力じゃ」

「何ですか…それ……?」

「君のネットで歌を投稿しているものを見つけてのぉ……」

「へぇ歌、いいな!」

「いいねー!先輩今度聞かせてくださいよ!」

「ちょっ、」



こんなに仲良くなった覚えはないんだけれど!
それに私、誰にも言ってないのに何故……!?



「君の歌声には特別な力があったのじゃよ」


なんで知っているのか聞こうとしたが
学校長のその言葉を聞いた瞬間


「………え?」


と小さな声で言うことしか出来なかった。

それから学校長は言葉をそのまま続けた


「試しに、そうじゃな……ここに枯れかけている花があるじゃろ?この花に元気を与えるように歌を歌ってみたらどうかね」



そんな事あるわけない……と言いたいところだが、既におかしなことが起きているため何とも言えなかった

ごくりと唾を飲み込んで小さく息を吸って
お気に入りの曲を花に向かって歌う








___すると、枯れかけていた花が本来あるべき綺麗な花へと戻っていった







「すっげぇ!!!」

「うっはー!!すごい!!」

「な、なんや……すんげぇ」



みんな驚いてるけど……
正直私が1番驚いている


「嘘……?」

「これが君の2つ目の力なのじゃ」


これが、私の……


「先輩すごいですね!!やばいです!!」

「うぉおお、燃えるぜ!!!」


突然大声で喋り出したため驚いてびくっと小さく肩を震わせるが、すぐさま呆れたように


「……貴方達もそういう力を持ってるからここにいるんじゃないの?」


と言い放った
私の言葉を聞いた2人はハッとして学校長をみれば


「「私達/俺達の能力はなんですか!!」」


と大声で聞いた

学校長はそれに対して何だか嬉しそうに笑うと


「ふぉっふぉ、1人ずつ説明するからまってくれのぉ……えぇーと、ほれ、これを見ればわかると思うぞ」


といいながら画面を指さした

それを見てみると4人の能力に付いてのことが書かれていた