入学式が終わってから時間は経ち
他の生徒が下校している中廊下を歩いていた


教室で家に帰る準備をしていたところ教頭先生に校長室に来るように、と声を掛けられたからだ





「そういえば、校長室の前あんまり通らないな……1年の時の学校見学みたいなので見たくらいだっけ?」





独り言を呟きながら歩いていると大きな扉の目の前で立ち止まる

校長室についたのだ



こんな大きくなくてもいいよね……と、思いながらも扉をノックをし



「失礼します」



といいながら扉を開けるとそこには教頭先生と
3人の生徒がいた




……あの男の子入学式ですごい笑顔だった子だ……って違う違う。




なんの共通点があるのか分からない、関わった事も無い人が集まっていて不思議に思っていると教頭先生が口を開いた



「色々と質問をしたいのかもしれませんが、話しは"あそこ"に着いてからにします。生徒の皆さんついてきてください」




焦げ茶色の髪の毛の女の子と茶髪の男の子がすごく目を輝かせてて……黒髪の男の子は、呆れていた



「うっはー!!楽しみ!しかも後輩と一緒〜!!」

「うぉお、燃えるぜー!!」

「お前静かに出来ないんか……?」



大変ね……
見てる側は楽しいけれど





……………………………………………………






わいわいと会話をしている生徒を見ているといつの間にか教頭先生が言っていた場所に辿り着いた



「では、皆さんは後から私の真似をしてください。ここに手を乗せ、認証完了という文字が映し出されたら第1の扉が開くのでその中に入るだけです。5秒後に第2の扉も開くので安心してください。因みに暗証番号は____」



……?



「いやいやいや…!!教頭先生よくわからんのですが!」



黒髪君の言う通りね……私も良く分からない



「取り敢えずここでは説明できませんので、中に入ってください。学校長もこの中にいますので」



……まぁ、先に話を聞けば後から説明してくれそうだし。



流石にこれ以上は黒髪君も何も言えなかったみたいだった



渋々と暗証番号を入力し、手の形をしたところに手を置き認証という文字を確認すると扉の中へ入った

すると水色のレーザーの様なものが身体中を囲むように照らし始めた




なんか、映画とかでよくあるヤツよねこれ?
シルエットをスキャンして本人かどうか、って調べる……いやでも、現実にあるわけ___




そんなことを考えていると目の前に"学校の中"にあるはずがないものが目に映り
信じられなくて思わず目を見開いた



「すっげぇ!!!スパイ映画でよくあるやつだ!!」


「うはぁぁ……テンション上がる!」


「な、なんやねんこれ……」



他に一緒に来た生徒も入ってきたようだ


周りを見ると見た事がない機械がずらりと並んでおり、白衣を着た人達があちらこちらにいた

だが、私達を見るとすぐに目の前で横に整列をしてこちらに向かって深く頭を下げてきた




なんなのこの状況……



まじまじと白衣の人達を見ると
上のスピーカーから聞き覚えのある声が流れ出した

















「ようこそ、超能力者達よ。」