今日から後輩が出来るんだ!!



嬉しさのあまりいつもよりあたしは1時間も早く起きた



気持ちも晴れやか絶好調!!




ご飯を沢山食べ、部屋に戻って制服に着替える

その後何度も自分の格好が悪くないかどうかを鏡とにらめっこをして確認した

確認していくうちに決めポーズなんてものもして最後の締めとしてぐるりと回って鏡に向かってキメ顔をする

これだけでせっかく早く起きた1時間分が無駄になってしまった




気にしないけどね☆




「よーし、おっけー!これで後輩と仲良く……」


そう小さく呟くと目を軽く瞑り後輩と陸上部として校庭を走っている自分の姿を想像し



「…ぐへへぇ……」



という変な声を思わず出し頬に手を添える
するともうそ……想像をしている途中に




「ちょっと、華蓮遅いわよ!早くしなさいっ」




という母の声が聞こえてきた





いいところだったのに……まぁいっか!

さてと、何忘れてたっけ?





「あんたねぇ……入学式に間に合うの?」

扉から母が顔を覗かせると呆れたようにそう言い放った




入学式……?あ、




「やっばい!いってきまーす!!!」




なんで後輩がやってくるこの素晴らしい入学式の事を忘れてたんだろう!



頭を軽く叩き勢いよく扉を押し開く















ギシッ















あ、力加減忘れてた



「はぁ……もう扉をもう少し優しく開きなさいって言ってるでしょうが、壊れるわよー!」


それに対して大声で謝り先程の勢いのまま学校へ向かった






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