わたしは一生に一度の恋をしました

 そこには良く写真屋で貰う、紙とセロハンで作られた六つ切りサイズのアルバムが五冊入っていた。

 三島さんがわたしに手を差し出したので、わたしは一番上にあったアルバムを手に取ると、残りを三島さんに渡した。

 わたしはアルバムを捲った。そこに写っていたのはわたしに良く似た女性と、若い男性の姿だった。


 その整った顔立ちからわたしは誰の写真か直ぐに推測できた。

「高宮さんと、お母さんだよね」

 わたしは三島さんに確認を求めるかのように口を開く。そこに写っている二人の写真はとても親しげで、友達以上の関係に見えた。

「昨日、母親に聞いてみたらこのアルバムを渡された。高校生卒業まで付き合っていたって。一応ほのかには以前に大まかな話はしておいたと言っていたけど」

 わたしは三島さんの言葉に頷いた。千恵子さんが以前話してくれていた話を思い出していた。わたしのお父さんは別の人と結婚して、一歳下の子供がいる、と。

「わたしはあの人の子供なの?」

 三島さんは頷いた。

「間違いないって。君の母親から聞いたらしい」

 わたしはその言葉に胸を撫で下ろした。