社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編

『社長と仲がいいのか?』



案の定、奥寺からメッセージが送られてきた。



『仲がいいって言うか……。家の方向が同じだけだよ。』


『ただそれだけか?』


『勿論だよ。』


『社長と付き合ってないのか?』


『ありえないよ。』



奥寺とメッセージをやり取りしていれば、突然、携帯を取り上げられた。



「あっ。」


「到着したぞ。」


「あっ、えっ、すみません。」



携帯に手を伸ばすが、健人さんは私の携帯をポケットに入れた。



「私の携帯………。」


「俺といるのに携帯とか……初めてだ。」


「………自分の鞄に。」


「預かっておく。行くぞ。」



健人さんが車から降りるのを見て、私もドアを開けて車から降りた。


見えたのはお洒落なイタリアンのお店だ。



「ふ~ん、やっぱりね。」


「何がだ?」



隣に立った健人さんを見上げた。



「女性の好きそうな店をご存知なんですね。」