申し訳なさそうに話す長谷川さんに大きく頷いた。



「わかりました。決まりましたらご連絡します。」


「ごめんね?長嶺さんも忙しいのに。」


「いえ、大丈夫です。」


「分からない時は連絡して?相談には乗るから。」


「はい。いつもありがとうございます。」


長谷川さんは兎に角優しい。イケメンの上、優しい王子様みたいで社内の女子には絶大な人気だ。


長谷川さんの笑みに癒されていると………。



「長嶺、ぼさっとするな。」



坂本さんの声に周りを見れば、ニヤニヤと私を見つめる4年先輩の清水さん。



「何?長谷川さんに見とれてる?」


「清水さん。違います。」


「また~、イケメンよね?それより、仕事は大丈夫なの?お尻が決まってるわよ。」


「……わかってます。」


「社長達と飲み会か~。楽しみだね。」



楽しそうな清水さんから自分のPCに視線を戻した。



あっという間に進捗会議の時間になってしまった。