社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編

「花菜、飲むか?」


「うん。」



いつものソファーに腰掛ける。


健人さんがワインとグラスをテーブルに置いて、私も買ってきた惣菜を開けていく。



「3ヶ月しか経ってないのにね。」


「ん?」



健人さんが注いだワインを一口飲む。



「付き合って3ヶ月なのに、もっと長く一緒にいる感じがするなって。」


「そうだな。」


「………来週の件ですが、やっぱり自分の家に………。」


「無理。」


「えっ?」


「だから無理。」



隣に座る健人さんを見上げる。



「俺が無理。再来週は会えないだろ。」


「1週間だけですよ?」


「だから無理。本当は『泊まりは駄目だ』って言うつもりだったが。」



健人さんの言葉にニヤニヤとしてしまう。


一緒にいたいって気持ちが伝わってくるから。



「その分、来週は一緒にいるから。」


「飽きない?」


「飽きる?なんで?俺は前から一緒に暮らしたいって言ってるだろ。」