ふ、と見えた女は…

「明日宮…?」

「え?あれ、明日宮ちゃんなの?」

明日宮は普通に見て(普通だからな一般的!)

綺麗とか言うやつに分類されるんだと思う

「ちょっと行ってくる。」

「おーう行ってこい行ってこい」

助けるのは生徒だから。な?

「明日宮?大丈夫か?」

「あ!せっ、尾形さん。」

先生って言わなかったのは

いろいろ噂がたってしまうのは困ると

察してくれたからだろう。

「うん、大丈夫。
尾形さんこそなんでここに?」

「初瀬と回ってたらなんかお前いるから」

「ちょっちょっお兄さーん
邪魔しないでよーいい感じだったのに」

「すみませんが、他を回ってください
いくぞ、明日宮」

と言って明日宮の手を取る。

「はーい。」

初瀬のところにとりあえず向かう。

「お前なんでひとりなんだ」

「なんか近くで祭りがあるって聞いて、
今日も1人だから夜ご飯をここで
済ませようと思って。」

「そのわりに何も買えてないみたいだけど。」

「あー。焼きそば食べたいなー。」

「…連れていく。」

「ありがとー」