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糸夜side


本気でやってしまった…


嫌がる美依恋を、、無理やり抱いてしまうなんて…


「ハァ……」


敦士さんや猛さんに顔向けできない…


特に、美依恋を溺愛するあの人にはとてもじゃないが言えない


「これから大事な取り引きがあるって時に、なんて顔してるんですか…」


まったく……自業自得ですよ。そう呆れる安藤に、ぐうの音も出ない


「ですが、おめでとうございます。念願叶って良かったですね」


「……同意ではないがな…」


「そりゃそうでしょうね?14年も片想いする気持ち悪い男に、誰だって抱かれたくないでしょう」


「安藤、、お前な…「ですが、女にだらしがなかった若が、ここまで我慢出来たことを私は誇りに思っています」……」


いや……そんなことを誇りにされてもな…


「兎に角、もう"お手つき"にしてしまったんですからら、若が責任を取るまででしょう?なら、あの人達に認めてもらえる男になるしかありません」


書類の最終確認をしながらそう言いきる安藤に、確かになと納得はするが、それ以上に美依恋に嫌われていないか、これからどう接すれば良いのか分からない


無理やりあんなことをして、真っ直ぐなあの子は俺を不快に思っているだろう


何であの時、踏み止まれなかったのか…


持っているはずのないゴム1つで動揺し、美依恋の悲痛な叫びに気付きながらも力ずくで……


だが、もう後戻りはできない


順番は違えたが、君の心も頭の中も俺で一杯にしてみせる


必ず…


糸夜side終