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色々あった年末。クリスマスもお正月もあっという間に終わっていて、今日は1月10日の火曜日です


「約束は、必ず守るようにね?」


顔は笑っているのに、綺麗な瞳は全然笑ってない…


頷いて、"降ろして"と、ずっと私のお腹に回っていた腕を叩いた


名残惜しい、、そんな台詞を呟いて、更に強くぎゅっとされる


紺野さんもそうだけど、糸夜さんも私をぬいぐるみのように思っているみたいです…


でも、そろそろここから離れないと…


どんどん増える視線に、これ以上増えると流石に出にくくなってしまう


ゴンゴンゴン


突然、車体が揺れた


「ミツキ様が来られました」


運転席から、安藤さんの安定のトーンで後部座席の窓が下がる


「遅い」


「悪い。放課後に迎えに来るから、それまではアイツといるように」


そう言うと、最後に頭を撫でた糸夜さんは車のドアを開けた


静かに降りると、目の前には大きな黒いフードを被った小柄な………人が立っている


深く被ったそれで顔が見えないから、性別は分からない


「ッ……!」


ま、待って…


早い速度で進み出した"ミツキ"と呼ばれた人の後を追う


ヒソヒソとこちらを訝しげに見る人達の中に、1人置いていかれるのは辛いです…