カウンターにミーを抱いて座る恭一郎-キョウイチロウ-


ミーはご機嫌で、枝豆を恭一郎の口へ運んでやがる


いやいや……んなこと出来んのは俺のミーだけだからな?


「紺野の親父、そろそろ美依恋ちゃんを返してくれません?」


いや、いたな?


恭一郎の隣に座る、命知らずの糸夜が…


「いつ、てめぇのになったんだ」


「ハァ……またそれですか…」


ご最も!よく言ったぞ、恭一郎!


「どうでも良いけどよ、お前、アメリカで仕事じゃなかったのかよ?」


糸夜とは反対に座る猛が、ウイスキー片手に恭一郎へ問うた


「終わらせた。美依恋、次はアレだ」


アレと言われたポテトサラダをミーの前へ置いてやる


「どうせあれだろ?餓鬼んちょが心配で、すっ飛んできやがったんだろ」


いや薮、笑い事じゃねぇからな…


アメリカ行くからってわざわざミーに会いに来たの、つい一昨日だからな?


移動時間とかどうなってんだよ……


いや、、もう深くは考えまい…


さっきからミーの包帯を見ては眉間の皺を深くする恭一郎は、すでにスイッチが入っているようだ


こうなった奴は、かなり厄介だ…


「で?始末したんだろうな」


「「「「…………」」」」


いや、、そんな睨まんでも…


ほら見ろ…膝の上のミーが不思議そうな面してんぞ?


「チッ……美依恋、少し上で待っていてくれないか」


優しい眼差しでそう問う恭一郎に、暫く考えた後に頷いたミー


さすが俺の娘だ!素直なお前も可愛いぞッ


敦士side終