気付いてしまうと、それは自我が芽生えたように痛みを訴えてきて…


1階まで降りれた自分に拍手を贈りたいぐらいです


やっぱり、昨日は夢じゃない……


怖い顔の金髪を思い出し、頭を振った


もう、会うこともない人達だから…


深く考えるのはやめよう


よし!


折角のクリスマスだからと、お気に入りのオフホワイトのワンピースを着て、癖毛の髪の毛を頭の天辺でポニーテールにしてみました


「ッ……」


包帯でタイツは履けないので、踝までのレギンスを履いて、ベッドへ腰掛ける


下へ戻った敦士さんをわざわざ呼ぶのも気が引けて、来てくれるまで横になって待つことに


…………痛い…


起きた時は何ともなかったのに…


目を瞑ってみても、より痛みを感じるだけで、手元にあった布団をギュッと握る


「おい餓鬼んちょよ、
耐えるのは偉いが、耐えたところで痛てぇもんは痛てぇぞ?」


「ッ…!」


どうして、貴方が……


「そうだよ。痛い時は、我慢しなくても良いんだよ」


パクパクと口を開け閉めしても意味がないのは知ってるのに、そうせずにはいられません


私のベッド脇には、見覚えのある白衣を着た先生と、糸夜さんで…


「ククッ……おはよう。よく眠れたかい?」


「おい糸夜、先に治療させろ」


「何を言っているんです?さっさと始めて下さい」


チッとまた舌打ちをした先生は、包帯を外し出した


そして、、


「んー……
今日も可愛い…」


私を膝の上に乗せた糸夜さんは、そう言いながら首筋へ鼻を近付けてきた


先生に何を言っているんだと言った彼に、私は逆に問いたい


"何をしているの"と…