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「お帰り、ミーちゃん!」


「本当に心配したんだぞ…」


「これからは、ちゃんと持ち歩きなさい」


そう言って渡された、私のスマホ


安心したのか、起きたのはついさっきで…


お昼を回った時計を見て、慌てて1階に降りれば、商店街の人達が集まっていました


ぐちゃぐちゃに頭を撫で回され、ハグと言う名の締め付けを1通り終われば、満足したのか各々自分のお店へ帰って行きました


寝起きでボーッとしていた頭も、すっかり醒めてしまった


フフッ……


やっぱり、ここは落ち着きます


きっと、昨日の出来事は夢だったんだよね…?


お店のキッチンで料理をしてる敦士さんに近付けば、いつもは和食のおかずが並ぶ縦長の木の机の上に、ピザやフライドポテト、照り焼きチキンに色とりどりのサラダ、他にも普段はあまり見慣れない料理が沢山並んでいます


「今日はクリスマスだからな。ミーの好きな春巻きも作ってあるぞ」


やったぁ!!


敦士さんの作る、ベーコンポテト春巻きは私の大好物の1つなんですっ


「馬鹿やろうっ!怪我してんだ、飛び跳ねんじゃねぇ」


………怪我…?


怒鳴る敦士さんに、視線を下へ落とせば、、


包帯がグルグル巻かれた両足が目に入った


「ったく…着替えたら、呼べ」


部屋へ運んでくれた敦士さん


3階建てのこのお家は、3階に私と敦士さんの部屋が1つずつあって、2階はリビングとキッチン、お風呂などの生活スペース


そして、1階は敦士さんの小料理屋さんになっているんです