――ガラ―― 『腹減った~』 隼人が朝部から帰ってきた。 「はい。隼人兄。弁当」 『……今食っていい?』 「はぁ?じゃ昼は?」 『お前の分けろ』 何こいつ…ありえない! 「ふざけんな!誰がやるか!私は一口もあげないから」 「……兄貴の言うことは聞けよ?」 “兄貴”……その言葉が私には強く突き刺さった。 そうだよね……血は繋がってないとはいっても、あの日から隼人は私の“兄”になったんだから… 私に恋愛感情なんてないよね…