お父さん…お母さん…


『美優…』


「お父さん!お母さん!…い、い、イヤァァァァァァァ!!!!!!」


嫌だ!嫌だ!


「私も…連れてってよ!お父さん!お母さん!
私を一人にしないでよ…ヒック…うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


私は窓から飛び降りようとした…
二人のところにいきたい…


『美優!辞めろ!…俺が…俺がお前の家族になるから!だから!』


は…やと?


「家族…?」


『あぁ…俺と母さん…親父が…今日からお前の家族だ」


家族…


「美優ちゃん…そうよ!私達が家族になるから…
もう…バカな真似しないで…」


私が死んだらそんな風にまた泣いちゃうの?おばちゃんも…隼人も…
そっか…お父さん…お母さん…私…辛いけど生きるよ…二人の分も…


そんなことから、私は村木家の一人になった。