空き教室には当たり前のように人は居なかった。 廊下もあまり人がいなく、静かだった。 「で?話って?」 そんな中、話を切り出したのは彰人。 「もう美優に近づくな」 「……………」 「もう…アイツの泣く顔は見たくねぇーんだよ」 絶対に見たくねぇーんだよ…… もう悲しませたくないんだ… 「……オイ」 「あ?」 「お前に…美優姉を幸せに出来るか?」 美優を幸せに? 「何いってんだよ。美優を幸せに出来るのは俺だけだ!」 俺以外無理だ。美優を扱えるのは俺だけだ。 美優を幸せに出来るのは俺だけだ。