『…………美優、さっき言ったこと覚えてるよな?』 さっき言ったこと? 『証拠』 あ…… 『美優は俺が一番好き…俺しか好きじゃないなんて証拠が見つかったら、また俺のところにこい。 その時は…』 その時は? 『また……元通りになろう…』 また…元通りに… また…付き合える… また…隼人といられる… 『じゃあな』 「待って!隼人!」 無理だよ…隼人! ―バタン― 隼人は…私たち二人を置いて、部屋を出た。 嫌だ…嘘だ…私達が別れるなんて… 私は…奈落の底に落ちた気分だった…