「じゃあ、次は私、歌うね!」
一曲歌ってしまえば、最初の時ほどの緊張はなくなった。
私の歌のレベルももうバレてるんだし、急に歌が上手くなるわけもない。
もう開き直るしかないんだから。
「ねぇ、美穂ちゃん…これ、一緒に歌わない?」
「え、どれ?」
相川さんが誘ってくれたのは、音域の広い、声と声のバトルみたいな激しい曲。
「これは私には無理だわ。」
「そんなことないよ。ノリと勢いがあれば、絶対、歌えるって。」
「無理、無理!あ…あゆ、相川…じゃない、海斗と一緒に歌ったら?」
「え…何?」
あゆは、曲名を確認し、にっこりと微笑んだ。
「海斗、歌おうか?」
「そう?じゃあ、そうしよっか?」
イントロが流れるところから、相川さんは踊りまくり、あゆもそれに感化されたのか、体を動かし始めた。
私と島本さんは、そんなふたりを見ながら、リズムに合わせて手を叩く。
出だしから、ちょっと鳥肌が立つような完璧な音程で二人の声が重なった。
格好良い!
二人とも、本当に歌手みたい。
二人の声がハモるところで、私は興奮して思わず立ち上がってしまった程。
まさに、ライブハウスの感覚だ。
あゆも相川さんも、各自の音域の最高に高い声を張り上げて歌う。
あぁ、こんなに歌が上手かったら、どんなに気持ち良いだろう…
私や島本さんにはとてもじゃないけどこんな風には歌いこなせない。
そんなことを思いながら、ちらっと、島本さんを見たら、偶然、彼と目が合った。
一曲歌ってしまえば、最初の時ほどの緊張はなくなった。
私の歌のレベルももうバレてるんだし、急に歌が上手くなるわけもない。
もう開き直るしかないんだから。
「ねぇ、美穂ちゃん…これ、一緒に歌わない?」
「え、どれ?」
相川さんが誘ってくれたのは、音域の広い、声と声のバトルみたいな激しい曲。
「これは私には無理だわ。」
「そんなことないよ。ノリと勢いがあれば、絶対、歌えるって。」
「無理、無理!あ…あゆ、相川…じゃない、海斗と一緒に歌ったら?」
「え…何?」
あゆは、曲名を確認し、にっこりと微笑んだ。
「海斗、歌おうか?」
「そう?じゃあ、そうしよっか?」
イントロが流れるところから、相川さんは踊りまくり、あゆもそれに感化されたのか、体を動かし始めた。
私と島本さんは、そんなふたりを見ながら、リズムに合わせて手を叩く。
出だしから、ちょっと鳥肌が立つような完璧な音程で二人の声が重なった。
格好良い!
二人とも、本当に歌手みたい。
二人の声がハモるところで、私は興奮して思わず立ち上がってしまった程。
まさに、ライブハウスの感覚だ。
あゆも相川さんも、各自の音域の最高に高い声を張り上げて歌う。
あぁ、こんなに歌が上手かったら、どんなに気持ち良いだろう…
私や島本さんにはとてもじゃないけどこんな風には歌いこなせない。
そんなことを思いながら、ちらっと、島本さんを見たら、偶然、彼と目が合った。