「おはよう!」

「おはよう!」



今日はいつもよりさらに、あゆと顔を合わせるのが辛かった。
だけど、私はいつもと変わらない素振りで接した。



「ねぇ、連休のキャンプだけど…美穂も行くよね?」

「うん、もちろん!」

「良かったぁ…楽しみだね!」

「う、うん…そ、そういえば、昨日、どこで海斗と会ったの?」

「え?うん、〇〇町にちょっと寄り道してたら本屋で海斗とばったり会って…それで、一緒にお茶飲んだ。
……ごめんね。」

「謝ることなんてないよ。」



そう、謝るのはこっちだもん。
私は毎日みたいに島本さんと会ってる…



(あゆ…ごめんね…)



でも、あゆを騙すのもあと少し…
もう少ししたら、すべてを打ち明ける…



連休が待ち遠しいような、怖いような…



複雑な気持ちを抱えているうちに、月日は流れた…