耐える背中をさすってあげることしか出来ず、己の無力さを何度もきつく噛み締めた。 妹の時もそうだ。 俺は全知全能の神じゃなくてちっぽけな人間だ。 わかってる。 でも、目の前に苦しんでいる人がいたらどうにかして助けたいというのが人情ではないだろうか。 たとえ助けれないとわかっていても。 「もうすぐ着くから、頑張れ」 小さく励ますしか、出来ない。 バスは左の車線に移動して、窓の外を案内板が早足に過ぎ去る。 早く着け。 そればかり考えていた。