君の声が、僕を呼ぶまで

ふと、わたわた落ち着かない彼女の手を見ると、絆創膏を握っている。


もしかして、鳥の羽に、絆創膏を貼ろうとしていたのかな…

それは、なんというか…いろいろと無理無謀じゃないかな…


けれど、僕を寄せ付けないし、どう助け船を出したらいいのか分からない。

彼女も困っているようだ。


「とりあえず、保健室で消毒して貰うってのは、どうかな…?」


おそるおそる話しかけてみると、彼女は、ピクリと反応した。