君の声が、僕を呼ぶまで

「山崎さんはさ、何で小春ちゃんに、そんな事を言ったの?」

華が保健室を飛び出した後に戻って来たらしい先生は、陽ちゃんと桜子ちゃんから、当然、一連の経緯を聞いてた。

そして、今、先生と華は、保健室にいる。

流れだから仕方ないとはいえ、陽ちゃんと、桜子ちゃんまで。


「だから、これは華の居場所を守る戦いなの」

何度も何度も、自分の中で繰り返している言葉を、改めて雪人先生に言った。


「居場所を守る戦い?」

「そう。正確には、奪われた場所を取り戻す戦い。そうする事が、華を守る事に繋がるの」

「山崎さんの居場所は、ここ?」

「そうだよ」

雪人先生は、さっきから怒る事なく、1つ1つ考えながら、質問してくる。


「それを、小春ちゃんに奪われたって思ったの?」

「思ったんじゃない、実際に奪われたの!」

声を荒げてしまった華とは対照的に、雪人先生は落ち着いている。