「違うもん…」
「何が違うんだ?」
山崎先輩の急な切り返しに、冬島先輩も少し驚いたみたいで、ゆっくりと尋ねる。
「雪人先生は、華と小春っちを、平等になんか扱ってない」
「雪兄ぃはそんな事…」
次は、私の言葉を遮って続ける。
「じゃあ、何で先にここにいた華の事は“山崎さん”で、後から来た小春っちは“小春ちゃん”って呼ばれてるの!?」
私はその感覚に、既視感を覚えた。
あぁそうだ。
冬島先輩が、沙羅を含め、部活の皆の事を気さくに呼んで、私の事だけよそよそしく呼ぶ事に苛立ちを感じていた自分と重なるんだ。
でも、冬島先輩は、他の部員達と私に、意図的に差をつけていたようには思わない。
それに、雪兄ぃは、小春の事を、そういう目で見てない。
それは、私が身を持って知っている事で…。
「何が違うんだ?」
山崎先輩の急な切り返しに、冬島先輩も少し驚いたみたいで、ゆっくりと尋ねる。
「雪人先生は、華と小春っちを、平等になんか扱ってない」
「雪兄ぃはそんな事…」
次は、私の言葉を遮って続ける。
「じゃあ、何で先にここにいた華の事は“山崎さん”で、後から来た小春っちは“小春ちゃん”って呼ばれてるの!?」
私はその感覚に、既視感を覚えた。
あぁそうだ。
冬島先輩が、沙羅を含め、部活の皆の事を気さくに呼んで、私の事だけよそよそしく呼ぶ事に苛立ちを感じていた自分と重なるんだ。
でも、冬島先輩は、他の部員達と私に、意図的に差をつけていたようには思わない。
それに、雪兄ぃは、小春の事を、そういう目で見てない。
それは、私が身を持って知っている事で…。


