君の声が、僕を呼ぶまで

「お前と同じ2年保健室組の、小春っち、と同じクラスなのが、えっと沙羅っちと…桜子、ね」

冬島先輩が、華ちゃんにも分かりやすいよう、たどたどしく、名前を置き換えて説明してくれた。


「あれ、どうしたの、桜子」

沙羅ちゃんが、ふと桜子ちゃんの方を見て言う。

「な…んでもない、大丈夫」

「植木さん、顔赤いよ。熱測って行ったら?」

冬島先輩も心配そうに言うけど、桜子ちゃんは頑なに首を振りながら、

「雪兄ぃ、遅いね!」

と慌てて言った。


…雪兄ぃ?

「雪兄ぃ?」

またしても、私の心の声と、華ちゃんの声が重なる。


桜子ちゃんは、あわあわとしている。

凛とした表情を見せて格好いいなぁって思ってたけど、何か親しみやすいかも。

あ、それより…