君の声が、僕を呼ぶまで

「そういえば、華ちゃんは、智秋と同じクラスなんだよね?」

沙羅ちゃんが、華ちゃんに聞いた。

「智秋…誰だろ?まだクラスに行ってないから分かんない」

うーん、と腕組みして考える…ふりをしてるって事を、少しだけ見抜けるようになったかも。


「あぁ、沙羅の幼馴染だっけ?」

「はい、智秋は小学校の途中で転校しちゃったけど、中学で戻ってきてからは一緒で」

「幼馴染かぁ、陽ちゃんと華と同じだね!」

「んん~、待て待て。何か登場人物が多くて、ワケ分からなくなってきたぞ?」

冬島先輩が眉間に皺を寄せて考え込んでいる。

これは、華ちゃんと違って、本当に考えてる…と思う。


「だーかーらー、華の幼馴染の陽ちゃんの彼女の沙羅ちゃんの幼馴染の智秋っちが華と同じクラス!」

「相川さんと植木さんは?」

「えっとぉ」


「お前、相変わらず自分中心だよな…」

溜息を吐く冬島先輩を、華ちゃんが睨んでる。