店内は木造造りの落ち着いた雰囲気の店で



お客も二、三組がいてゆっくりコーヒーを飲んでいるとても小さなカフェだ。



暖かい空気が冷えきった体がじわじわ温まっていくのを感じる。



指先はもうすっかり感覚が無かった。



はぁ。と息を吐き手を擦り合わせる。



何回見たって変わるはずのないのに、無意識に携帯のロックを解除してしまう。



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