そう言って、敏はカッターナイフを刃を相模の太ももに浅く刺した。

「ぐうっ...!」

相模が顔を歪ませる。

「ははは、ざまあみろ。

これでわかっただろ?武器を使っても、俺には勝てないって」

敏は嘲笑いながら、ナイフを自分の胸ポケットに入れた。


「なぁ、女子ぃー。
どうやったら、コイツ学校来なくなると思う??」


敏が、私達女子にたずねる。

「はぁー?

顔面蹴りまくって病院送りにでもしてやったら?」


希夏ちゃんがそう答えると、敏は舌打ちをしながら、

「バカか、お前。

そんなことしたら、コイツの親とか、学校が怪しむだろ」


と言った。