紫織ちゃんは推定小学低学年。

なのに、日記に紫織ちゃんが生まれたと記されている年は、今から三十年以上前のことなのだ。


「どういうこと...?」


更に、私は日記を読み進める。


??月△月?日

旦那様が、奥様を殴っている様子を見てしまった。

私は、慌てて自分の部屋に逃げ込んだ。

自分の部屋に篭っていたが、旦那様のお怒りの声が館中に響いていたので、旦那様が何故奥様を殴ったのかすぐにわかった。

奥様が、紫織様におやつを余計に与えたというのだ。

私は、あまり奥様が余分な菓子類を紫織様に与えたようには感じられなかったが...。