「はぐっ、がう、はぐ、はぐ」

ガチャ…。


希夏ちゃんが肉を食べる音と、硬いものがテーブルの上に置かれるような音がした。

おそらく、新しい料理をテーブルの上に並べているのだろう。


ガチャ、ガチャ、ガチャ。

ガチャ、ガチャ、ガチャ。


音からして、大量の料理を置き、代わりに食べ終えた皿を回収しているようだ。


その時、暖炉の中から一瞬だけ足音の主の足が見えた。


足音の主は皿を回収し終えると、食堂を出て行った。



今の足……多分だけど、ジーパンを穿いていた。

あの執事さんがジーパンを穿くようには思えない。


もしかして、料理を作っているのは別の人が………?