次の日の朝。

学校をサボって、私は一人で館の前まで来ていた。

もちろん、茉美と唯也を助けるためだ。

俊英を連れてきていないのは、昨日のことがあったからだ。

あんな薄情なやつと一緒に行動するなんて、なんかムカついて嫌だった。


絶対、ここに茉美と唯也がいるんだ。

今、助けてあげるからね...。


私は、扉をノックせずに開けた。


「...」

奥から物音がする。

食堂からだ。


私は、足音を立てずに食堂へ行った。


そこには、昨日よりも気が狂ったように肉を貪っている希夏ちゃんの姿が。


「なんで…希夏ちゃんがここに…」


今は、学校のはずなのに。

それに、希夏ちゃんの様子…。


「はぐっ、はぐっ…………がうぅっ、はぐ、はぐ」


まるで、正常な人間だとは思えない。


「はぐ、はぐ、はぐっ、がう、がう……」