「希夏ちゃん、落ち着いたみたいだね」

「ああ、そうみたいだな」


私と俊秀が小声で会話していると、


「何よ、二人してコソコソ話なんかして」


と、希夏ちゃんが私達を睨んだ。


「ご、ごめん」


と私は謝ったが、いつもの希夏ちゃんに戻ったようで、私は少し安心した。


「ていうか、アンタ達なんでここにいるの?」


私達に向けられた質問に、紫織ちゃんが答える。


「唯也と茉美と連絡が取れなくなったようで、わざわざたずねに来たようなの」

「へぇ~…そうなんだ」


「そういうお前は、どうなんだよ」


俊秀に対して、希夏ちゃんは、


「え?お腹空いたから」


と答えた。