「いらっしゃい!八依に、俊秀!」


紫織ちゃんが、満面の笑みで私達を出迎えてくれた。


「こんにちは、紫織ちゃん」

「こんにちは」


私と俊秀は挨拶をする。


「また来てくれて、嬉しいわ。

料理はこの前と同じように、あるわよ。

さあ、上がって上がって」


紫織ちゃんは私の手を引いて、私を食堂へと連れて行こうとする。


「あの、紫織ちゃん。実は……」

「いいのよ。さあ、遠慮しないで」


紫織ちゃんは私の話を聞かずに、私を食堂まで引っ張っていく。


「お、おい。ちょっと待てよ!」


俊秀が、それについていく。