「なあ、八衣……」


月曜日の朝のこと、俊秀が私に話し掛けてきた。


「最近、唯也と連絡取ったか?」

「ううん。

取ってないけど、なんで?」

「昨日、唯也の親からうちに電話が来たんだけど…唯也、金曜から家に帰っていないらしいんだ」

「えっ……」


金曜って…確か、私達が紫織ちゃんの館へ行った、あの日………?


「そういえば、茉美も土曜から連絡してこないの…。

もしかしたら…やっぱり相模達は、あの館で何かあったのかも。

唯也と茉美も………。


きっと、あの館には何かあるんだよ!」

「俺も、そう思う。

今夜、もう一度皆を捜しに、あの館に行ってみないか?」

「うん」